パソコンやスマートフォンが普及して便利になりましたが、その弊害として「肩こり」の症状を訴える方が増えています。
そこで今回は肩こりについて書いていきます。
肩こりとは⁈
肩こりとは、「首から背中の上部」「肩や上腕に関わる筋肉の鈍い痛み」「圧迫感」「違和感」「不快感」などをまとめて肩こりといいます。
なので今回は首や肩のこりはひとくくりに肩こりとします。
肩こりの原因
最近はパソコンやスマートフォンのお陰で、いろいろと便利になりました、昔に比べパソコンやスマートフォンなどの画面を見る時間も長くなったのではないでしょうか。
多くの人は便利な道具を手に入れた反面、「肩こり」という症状に悩まされているのが現状です。
最近では小学生でも肩こりの症状を感じる子が出てきていますし、高校生にもなるとその割合は一気に増加します。
そして社会人になりデスクワークをする事になると症状が悪化し頭痛や吐き気などを引き起こしたりもします。
肩こりの原因 「姿勢不良」
肩こりの原因はいろいろとありますが、その一つは「姿勢不良」です日本人に多い猫背などがそれにあたります。
人間の頭部は成人で約5kg〜7kgくらいありボーリングの球でいうと13ポンド以上にもなり非常に重いものです、それを支えているのが首肩の周りの筋肉なのです。
ただ支えるのであれば頭部の重さだけでいいのですが、首が15度前に傾くと首にかかる負荷は「12kg」ほどになり、30度で「18Kg」、45度で「22Kg」、60度で「27Kg」と負荷が強くなっていきます。
これを聞くといかに姿勢が悪い事が肩こりにとって良くない事かわかりますね。
また姿勢が悪くなり猫背になると、肩甲骨が体の外側に引っ張られ肩甲上腕関節(一般的に肩関節と言われる)、肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨の関節)、胸鎖関節(胸骨と鎖骨の関節)に歪みや、肩のインナーマッスルなどの筋肉の緊張が起こり「四十肩」「五十肩」といわれる、腕を挙上した時の痛みの原因にもなります。
肩こりの原因 「筋力不足」
人間の腕は肩甲骨からぶら下がっていますがこの腕を吊り上げてくれているのが肩周りの筋肉です。
腕は片方約4kg〜5kgほどにもなり、それを支えるために常に筋肉を使っているので何もしていなくても肩は疲れやすいようにできています。
肩こりの原因 「腕の使い過ぎ」
腕や手、指を使って作業すると手から肩にかけて筋肉疲労が起こり、肩こりを引き起こします。
小さな負荷で短時間あれば症状として出ないかもしれませんが負荷がかかる時間が長くなったり、強い負荷であれば、肩こりをはじめとする「頸肩腕症候群」(けいけんわんしょうこうぐん)の原因となり痛みやこりを引き起こします。
肩こりの原因 「顎関節の問題」
歯並びや噛み合わせのアンバランスも肩こりに影響します。そのため片側でばかり噛んでいたり、頬杖をついたり、「顎関節症」があると、顎(あご)の使い方に偏りが出るため、顎関節から肩のこりにつながります。
子供のころからの食生活も影響してきます。
硬い食べ物を食べなくなったりして顎の筋肉を使わなくなったり、舌の筋肉が弱いなども関係があり、特に子供の舌が弱いと歯並びなどにも影響を及ぼし、嚥下(えんげ)に影響も。
※実際に京都カイロプラクティック整体院にでも肩こり来られる方の多くに顎関節の問題がみられます。
肩こりの原因 「ストレス性」
精神的なストレス、自律神経の乱れなどによる肩周辺の筋肉の緊張と血流不足が原因です。
肩こりの原因 「内臓の問題」
・心臓
狭心症や心筋梗塞では、左胸から左肩へかけて激しい胸痛発作を伴います。発作がない場合も、左肩の周辺に痛みが出ることもあります。「左胸~左肩~左腕の痛みや苦しさ、他にも感覚の異常」など人によって表現が違うので怪しいと思ったらすぐ病院へ行きましょう。
※京都カイロプラクティック整体院でも初回のカウンセリングで病院に行っていただき、「血管の問題」が見つかった方もおられます。
・肝臓・胆嚢(たんのう)
右肩やその周辺が痛んだり、こる場合は、肝臓の病気の疑いも。肝臓に障害があると、肝臓の上にある横隔膜が刺激され、肩の動きが悪くなるためです。横隔膜周辺の内臓に疾患があるときは、右頚部から肩の後ろのかけて痛みがあります。
また、胆嚢炎や胆石のとき、右上腹部が激しく痛むとともに、右肩から肩甲骨にかけても強く痛みます。
・胃
胃の調子が悪くなると、肩、肩甲骨と背骨の間にある筋肉に痛みが出たりすることもあります。
肩こりの原因となる筋肉
・僧帽筋(そうぼうきん)
首・肩・背中まで付着している。
上部僧帽筋が肩をすくめたりする筋肉、肩こりの代表的な原因の筋肉となります。※上部・中部・下部で作用が違う
・肩甲挙筋(けんこうきょきん)
肩甲骨から首までついている筋肉で肩こりの代表的な原因の筋肉。
・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
後頭骨から鎖骨に付着している筋肉。
「顎関節症」との関連性も高い筋肉。
・斜角筋(しゃかくきん)
首と肋骨に付着している筋肉、腕の痺れの原因となる「胸郭出口症候群」の原因の筋肉。※前・中・後と3つある
・大胸筋(だいきょうきん)
上腕から胸についている筋肉、猫背など姿勢不良の人や腕をよく使う人によく緊張がみられ、肩こりを二次的に引き起こす原因筋。
・小胸筋(しょうきょうきん)
肩甲骨から胸に付いている筋肉、腕の痺れの原因となる「胸郭出口症候群」の原因の筋肉。
・菱形筋(りょうけいきん)
肩甲骨から脊柱に付いている筋肉、左右の肩甲骨の間にある。
肩甲骨の内側のラインがわかりやすい人は菱形筋が弱化している可能性あり。
・脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)
その名の通り、脊柱に付着している筋肉群。
・板状筋(ばんじょうきん)
上背部の脊柱から後頭骨にかけての筋肉。頸板状筋と頭板状筋がある。
今すぐできる肩こりのセルフケア
- 首を大きく左右に回す。
- 首肩回りをストレッチする。
- 腕を可動域いっぱいを使って前後に回す。
- 胸をストレッチする。
- 肘を伸ばして腕を高くあげたまま腕を後ろへ引く。
- 左右の肩甲骨を引き寄せる。
※まずは自分で運動を行ったりストレッチをしばらく続けてみて改善がみられなければ一度専門家に診てもらうことをおすすめします。
※ストレッチや運動をしても可動域が広がらなかったり、痛みが出る場合は先に矯正を受けストレッチや運動をしても大丈夫な状態にしてもらい、その状態を維持しやすいようにストレッチや運動を行うようにして下さい。
定期的に「カイロプラクティック」や「整体」で矯正を受け関節の可動性を改善し、筋肉の緊張を緩めてもらい、しっかり身体を使えるようにするも肩こりのケアとして重要になります。
京都カイロプラクティック整体院の「肩こり」施術担当者
2万人以上の施術実績
15年以上の施術経験
毎月2回はクリニックへの出張施術を行い、医師、看護師、訓練士さんなど医療現場のスタッフさんの身体のケアを担当させていただいています。
当院の概要
住所
〒600-8082
京都府京都市下京区高倉通四条下ル高材木町218 レックスTUBAKIビル5F
受付時間・定休日
受付時間 : 平日10:00~20:00(土日祝19:00)
定休日:毎週火曜日、他の日もセミナー等で営業日時の変更有
電話
075-344-0344 (完全予約制)